ウクライナへ
奥健一郎です。
いつもお世話になっております。
先日、岸田首相が、防衛大学校の卒業式で、
「力による一方的な現状変更の試みが一層顕著になってきている。ウクライナは明日の東アジアになるかもしれない。」と述べました。
これは、決して大げさな話ではありません。
「病気になっても不摂生を続けていたら、そのうち入院してしまう」ということと全く同じで、
これは未来予測ではなく、「このままの事態が続けば確実にそうなる」ということです。
そのため、この度、私の所属しているUNWPA(United Nation World Peace Association)のもと、戦地・ウクライナへ入国し、様々なタスクを遂行して参りました。死力を尽くして、重要な任務をまっとうするべく、動き始めました。
現地では、空襲警報も日常的に鳴っていました。特に、ウクライナを出国した日は、リビウ駅を出発する前に何度か大きな警報が鳴り、駅はシェルターの代わりとして、人々が大量に避難し、子どもの鳴き声が聞こえていました。
こういったことを、「ロシアが悪い」「ウクライナが悪い」「いや、○○が諸悪の根源だ」などと、
ことを簡略化し結論をだして、声高に叫ぶことは簡単です。
しかし、実際の現場は、見ると聞くとでは大違いでした。
現実に親兄弟を、友人を、妻や夫を殺された人々の苦しみ・・・
戦争の中で、宗教家すら憎悪をむき出しにする現状・・・
それが、目の前で直面する、「偽らざる現実」です。
現実の課題は、現実の現場の中での思いと行動でしか、変えていくことはできません。
ゆえに、そういった人々の声に耳を傾け、寄り添い、そこから共に出発し、考え、一歩一歩前進していくための手段と実行こそが、今、何よりも問われています。
我々のことを、たくさんの人々が待っていました。タスクの交渉は難航することも度々ありましたが、今後の展望に確実に繋がりました。
今回の活動の内容は、現地でも、大きくクローズアップされました。ウクライナ人なら、ほとんどの人々が知っているTV番組で生放送され、ウクライナ全土に、放送されました。我々の活動概要を含め、30分のロングインタビューでした。
政府間の外交は言うまでも無く、「違いを超えていく」ということをテーマに、民間外交の展開に基づく健全な国際世論の育成も、今後の日本の行く末を、大きく左右していきます。
日本サポーティング協会もまた、国内はもとより、世界の人々の命を守り、人々の人権を死守するべく、大きく動いて参ります。


今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。
【以下、UNWPA掲載記事・映像】